【連載コラム】古の軍師が現代で恋のキューピットに!?第七話: 垂井宿祭

(第一話はこちら

2015年9月13日朝4時、昌代さんを乗せて垂井へ出発しました。 車は順調に走り垂井の観光案内所に到着したのは11時頃で、まず不破さんと合流し、次に垂井駅で洋介さんと合流しました。
お祭りで活気あふれる中山道を少しだけ歩き、出店で地元食材の昼食をとると、あっという間に私達の出番が近づいていました。 大急ぎで持参した弁慶の衣装を着込み、昌代さんと洋介さんの着替えを手伝い、3人でまず公民館で行われていた、 パレード前の戦を記念したイベントに参加しました。イベントが終わり中山道に移動すると間もなくパレードが始まりました。 たくさんのパレード参加者の中で、昌代さんと私は洋介さんのすぐ後ろについて歩き、
洋介さんと共にステージの上にも上がり、 司会者は竹中半兵衛公の末裔と、鎌倉からやってきた甲冑姿のゲストふたりを観客に紹介しました。

おそらく垂井の人々は、なぜ12世紀に存在していた人物が、16世紀の人物である竹中半兵衛公のお供を務めているのだろうと 不思議に思ったに違いありませんが、親しい友との友情に数世紀の差があろうが大した問題じゃありません。それに我らはすべて源氏です。

これはその時に撮られた写真です。撮影したのは昌代さんと、パレードに付き添っていた不破さんです。

 

 

 

 

 

パレードは無事に終了し、洋介さんと昌代さんと私は垂井を出て大垣のホテルへ移動しました。 そして私にとっての運命の日が来ました。ひとり早く起きた私は付近の大垣城を散策し、 ホテルへ戻りロビーで洋介さんと昌代さんと落ち合い、3人で半兵衛公のお墓参りをするために昨夜来た道を垂井へと戻りました。

ほどなく竹中家の菩提寺である禅幢寺に到着し、私達は順番に半兵衛公の父君、半兵衛公、 半兵衛公の弟君のお墓に手を合わせ、仏花とお線香と私が用意しておいたジャックダニエルを供えました。  この時洋介さんは、ご先祖様に向かい、昨日のパレードで竹中家の家紋が入った陣羽織を羽織った武将が、 もう一度、垂井の道を歩いた事を伝えました。私はと言うと、半兵衛公の墓前に立ち、普段半兵衛公が見慣れているであろう 日本のお酒ではない、このジャックダニエルについて説明しました。彼が生きていた当時はまだ存在すらしていなかった、

アメリカという遠い国の戦士達が好む飲み物である事、そしてその国は今では世界で一位・二位を争う程力強くなった事、 最後に、以前私自身もその国の戦士であった事。しかしながら、私は今、半兵衛公の協力が必要な個人的な戦いに挑んでいます。 隣に立つ美しい女性のハートを勝ち取るためにどうか協力してください。私にとって彼女こそが“天下”なのだから。
これは参拝後に昌代さんが撮った、洋介さんと私の写真です。

車に戻り、まず新幹線で兵庫に帰る洋介さんを米原駅まで送り、昌代さんは乗せたまま、名神高速から東名高速に乗り、 彼女の自宅がある関東平野へ向かいました。

筆者は元アメリカ海軍少佐で、海軍認定のテロ対策教官も務めてました。
現在は日本の企業や市民団体にテロ対策を教えるコンサルタントとして活躍しています。
彼のホームページはこちら:http://www.rhumbline.co.jp/

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