【連載コラム】古の軍師が現代で恋のキューピットに!?第三話: 冬の始まり

(第一話はこちら

昌代さんが参加したパレードの数週間後、私は、次回のイベントで正式な義経役として昌代さんに出てもらうことが可能かどうか、 まずはとんぼの会のお頭の進藤さんと話し合いました。
ここで極めて重要であったことは、次に参加予定のイベントが、 翌年の2015年4月に鎌倉の腰越地区で開催される「義経祭り」だったということです。 パレードは龍口寺から満福寺までですが、終着点の満福寺は1185年に義経公と弁慶が鎌倉入りするために、 兄・頼朝公からの正式な許可を待った場所であり、有名な「腰越状」が草案された場所でもあります。 (昌代さんに会う良い口実であることは言及しませんでしたが)とんぼの会のお頭の承諾を無事に得ることが出来ました。 しかし、私の予備の鎧では義経公の役割を務めるにはあまりにも質素だ、という彼の意見で、私の持つ予備のものよりも素晴らしい鎧を借りることにしました。

私をとんぼの会にスカウトした鎌倉市議会議員の松中さんを覚えていますか?先生は立派な甲冑を二領持っています。 昌代さんが次回のパレードに参加する際には、そのうちの一領を借りて着用し、義経公として参加出来ることになりました。  私は期待に胸を膨らませ、昌代さんに義経祭りについて話し、彼女も義経公の役割を快く引き受けてくれました。

(こちらは大和市のイベントで友人ザックが弁慶の衣装を纏い歩いた時の写真です。 私は別の予定のためこのイベントに参加することが出来なかったので、ザックが代役を務めてくれました。 写真の中で弁慶姿のザックの隣に立つ金一色の武将はとんぼの会のリーダーの進藤さんです。)

(そしてこちらは2010年に私がとんぼの会でデビューした時の写真です。 一緒に写る赤い甲冑姿の武将は松中さんです。私が身に着けている鎧は私の前に初代弁慶役を務めていた方が作ったもので、 今では私の予備となっています。昌代さんは次回の義経祭りで松中さんのこの立派な甲冑を借りる事になりました。 二つの甲冑を比べてみるとその違いがはっきり分かります。)

しかし、物事はそう思うようにばかりは進まず、2015年1月に問題は起きました。 その時まで私と昌代さんの関係は順調に進んでいました。私は昌代さんを竹中洋介さんや私が 所属している団体のクリスマスシーズンの慈善活動にたくさん招待しました。私の昌代さんへの愛情はますます深くなりましたが、 昌代さんが同じように想ってくれているかどうかは確かではありませんでした。そしてついに、私は自分の想いを伝えることを決心しました。
”Faint heart never won fair lady,” 「弱々しい心では、決して魅力的な女性を勝ち取る事は出来ない(英語の諺)」。
1月の下旬の彼女の誕生日、私は一斉射撃のようにすべてやりました。お洒落なレストラン、 大きな花束、誕生祝いの贈り物。そして車で彼女の自宅まで送り、私は自分の想いを告白しました。

※ここで日本人男女の交際における「告白」の重要性について少し補足します。 日本国内において告白とは、警察や裁判所で自分の罪を認め白状することという意味以外に、 もうひとつとても重要な意味を持っています。彼らは通常、好意を持つ相手に対し、まず自分が相手に好意を持っているということを白状します。 そして相手もそれを受け入れた場合にのみ交際がスタートします。まず告白があり、そこからデートを重ね相手を知っていく、といった感じです。 日本には告白をテーマにした、数多くのロマンチック過ぎるくらいの甘い歌、映画、テレビドラマが存在します。

そして私の告白の結果がどうなったかというと、全くの失敗でした。(英文では”lead balloon”鉛で出来た風船と表現してあります。)

私は彼女を責めることはできませんでした。自分は女性にとって魅力的な男性であるとはとても思えないし、 私は彼女よりも18歳も年上で離婚経験者。どうしたら昌代さんのように若く生き生きとした女性が私を好んでくれるでしょうか。私が望んでいた初春の代わりに長い冬が始まりました。

ここでもう一度繰り返しますが、皆さんに覚えていてほしい大切なことは、
ロケーション:岐阜県垂井町禅幢寺、竹中家の菩提寺

<歴史上の人物>
竹中半兵衛(戦国時代の名軍師)
武蔵坊弁慶(鎌倉時代の有名な僧兵)
源義経(弁慶の主君、鎌倉時代屈指の名将)

<現代の人物>
竹中洋介(竹中半兵衛の子孫)
ビル・ヤング(筆者、現代の武蔵坊弁慶役)
昌代さん(現代の義経役)

筆者は元アメリカ海軍少佐で、海軍認定のテロ対策教官も務めてました。
現在は日本の企業や市民団体にテロ対策を教えるコンサルタントとして活躍しています。
彼のホームページはこちら:http://www.rhumbline.co.jp/

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